声。
朝4時半に起床。
半纏を羽織って5時前に神酒所に。
馬子にも衣装。なかなかの男前。
担ぎ棒と肩の間に存在するのは己の気合のみ。
そんなお祭好きの大馬鹿やろうどもがぞろぞろと集まってきて
いよいよ神輿は出発した。
途中、暑さと肩にかかる重みと痛みに何度も負けそうになってる俺を
勇気付ける言葉(声)があった。
「ぶわぁ〜ぁぁ!」
それは町内のある男の人なんだけど、
その人おそらく言葉がしゃべれない人だと思う。
わっしょいとは全然聞こえないけど一生懸命出ない声を振り絞っていた。
でもそれはどの掛け声よりも俺の心に「わっしょい!」と力強く響いていた。
その姿に、その声に、力を与えてもらったのは俺だけじゃないはず。
お祭りは人を元気にさせる。
素直にそう思える素敵なお祭りだった。